History & Tradition
歴史と伝統

都製餡の『あんこや』としての生い立ち

都製餡の会社としての歴史は昭和28年から始まります。しかし京の地で『あんこや』を営みだしたのは大正9年に遡ります。ニッチな職業ですが、100年の時を経たことに深く感謝し、積み上げた経験と技術を次の100年に向けて違った姿形で伝えていきたいと思います。

歴史・年表
Historical events list

  • 大正9年12月 山梨福一が京都・東山三条の地で山梨製餡を創業。
  • 昭和3年2月 福一に次男・茂が誕生。
  • 昭和20年8月 茂が製餡業見習いを開始。当時は戦時中につき、強制閉鎖を経験。配給品の製粉等を行っていた。
  • 昭和25年11月 山梨茂が本家・山梨製餡より分家し、都製餡初代社長として創業。
  • 昭和28年2月 都製餡株式会社を設立。資本金150万円、社員数8名。
  • 昭和33年5月 味付け餡製造開始。
  • 昭和34年5月 福一の三男・純三郎が長岡京で三和食品工業を創業。
  • 昭和38年1月 チューブ入り加糖餡(キング・スイート)製造開始。※01.あん吉くん(下記画像)
  • 昭和40年3月 プリン・水羊羹の缶詰の製造が本格化。その後ゼリー等商品企画を広げ夏場の主力商品に。
  • 昭和57年12月 軽薄短小時代に合わせ、ミニ羊羹『それぞれ』を発売。※02.下記画像
  • 昭和58年9月 レトルトパウチ入ぜんざい『都ぜんざい』を発売。
  • 昭和63年2月 茂の長男・勝弘が2代目社長に就任。アンテナショップとして㈱都松庵をOPEN。茂の次男・茂彦が初代社長に就任。
  • 昭和63年6月 資本金5000万円に増資。
  • 平成4年9月 滋賀工場竣工。顧客のニーズに合わせて事業拡大を図る。
  • 平成18年4月 勝弘の妻・直子が以前より趣味で製造していた“あんこのケーキ”を都松庵にてテスト的に販売開始。“an sweets”の展開がスタート。※03.チーズ・黒豆(下記画像)
  • 平成18年10月 永年の優良施設として京都市から食品特別衛生優良施設表彰受賞。
  • 平成19年3月 滋賀工場がS-HACCP認証工場に
  • 平成20年1月 都松庵にてAN DE COOKIEの販売開始。
  • 平成20年5月 山梨茂彦が3代目社長に就任。
  • 平成24年3月 都壱番館竣工。1Fに都松庵リニューアルオープン。カフェを併設。
  • 平成29年4月 京都タワーサンドOPENに伴い都松庵KYOTO TOWERSAND店をOPEN。
  • 平成30年11月 都松庵本店、再リニューアルオープン。商品パッケージに加え、店舗デザインも株式会社サノワタルデザイン事務所のサノワタル氏のデザインを取り入れる。
  • 令和1年6月 AN DE COOKIEを実用新案登録。登録第3222225号
  • 令和2年1月 AN DE COOKIEを商標登録。登録第6213472号
  • 令和3年5月 山梨晃司が4代目社長に就任。
あんきち画像

あん吉くん

その昔、昭和38年1月にチューブ入り加糖餡(※年表参照)が発売された。そのボンレスハムのようなユニークなシルエットがキャラクター化された。現在ではパック入りのあんこは見慣れたものになっているが、発売当時は画期的な商品として好評を博した。ちなみに右手に持っているものはおぜんざい。半世紀以上都製餡を見守り続け、軽やかな足取りでおぜんざいを運び続けている。

ミニ羊羹「それぞれ」

高度経済成長期の短小軽薄が求められていた時代背景に合わせて作られた小型羊羹。『あんこや』の技術で、京風の浅煉りタイプの羊羹で素材の味を活かした仕上がりは時代を超えて令和の時代にも息づいています。

answeetsチーズ・黒豆

小麦粉の代わりにあんこやならではの素材である生あんを使用して作ったケーキ。2代目社長・山梨勝弘の妻の作品。都松庵ブランドで販売しているグルテンフリースイーツの原型です。現在もチーズ味は都松庵でAN DE CHEESE CAKEとなって販売されています。注)これらの商品のOEMは行っておりません。