都製餡の『あんこや』としての生い立ち
都製餡の会社としての歴史は昭和28年から始まります。しかし京の地で『あんこや』を営みだしたのは大正9年に遡ります。ニッチな職業ですが、100年の時を経たことに深く感謝し、積み上げた経験と技術を次の100年に向けて違った姿形で伝えていきたいと思います。
その昔、昭和38年1月にチューブ入り加糖餡(※年表参照)が発売された。そのボンレスハムのようなユニークなシルエットがキャラクター化された。現在ではパック入りのあんこは見慣れたものになっているが、発売当時は画期的な商品として好評を博した。ちなみに右手に持っているものはおぜんざい。半世紀以上都製餡を見守り続け、軽やかな足取りでおぜんざいを運び続けている。
高度経済成長期の短小軽薄が求められていた時代背景に合わせて作られた小型羊羹。『あんこや』の技術で、京風の浅煉りタイプの羊羹で素材の味を活かした仕上がりは時代を超えて令和の時代にも息づいています。
小麦粉の代わりにあんこやならではの素材である生あんを使用して作ったケーキ。2代目社長・山梨勝弘の妻の作品。都松庵ブランドで販売しているグルテンフリースイーツの原型です。現在もチーズ味は都松庵でAN DE CHEESE CAKEとなって販売されています。注)これらの商品のOEMは行っておりません。